| 1.どんな病気? | |
| 胃の粘膜にできた悪性腫瘍を胃がんといいます。胃がんは、50歳後半〜60歳代にできる人が最も多く、発症も男性に多くみられます。また、最近は減少傾向にありますが、日本人に最も多いがんです。
胃がんは、胃壁への進行度によって2つに分けられます。胃壁は内側から、粘膜、粘膜筋板、粘膜下組織層、筋層、漿膜層の順に層を形成していて、がんの浸潤が粘膜下組織層にとどまっているものを「早期胃がん」、がんが筋層から漿膜層の範囲まで浸潤したものを「進行胃がん」と呼んでいます。 早期胃がんは無症状のことが多いのですが、人によっては弱い胃部不快感や胸やけ、げっぷ、食欲不振を訴える場合もあります。しかし、進行胃がんになると、食欲不振が進み、衰弱が目立ち、おなかが張る、ときどき痛む、血を吐く(コーヒー色の吐血)、下血(便に血が混じる、黒い便がでる)などの症状が現れるようになります。そしてさらに進行すると、がん細胞が血液などに入り込み肝臓、脳、肺など他の臓器に転移します。 |
| 2.どうしてなるの? | |
| 当初、胃がんは日本人に多く、欧米人に少ないことから体質的なものが大きく作用していると考えられてきました。しかし、欧米型の食生活をしている海外の日本人の場合は、胃がんよりも大腸がんが多いことがわかってきました。 このようなことから、塩分の過剰摂取(塩辛い漬け物や魚の干物)、単純な食生活による動物性食品やビタミンの摂取不足などの、日本人の食生活と胃がんとの関わりが注目されています。 また、喫煙もたばこの中に含まれる有害物質が胃の粘膜を刺激し、胃がんの原因をつくるとされています。特に飲酒と喫煙を同時に行うと危険度が増すという説もあります。 |
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| 3.生活習慣改善アドバイス | ||
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● | 食事は毎日決まった時間に摂る |
| ● | 牛乳、卵の動物性たんぱく質及び豆腐などの植物性たんぱく質を積極的に摂る | |
| ● | 繊維の多い野菜はよく煮る | |
| ● | 肉や魚はミンチにするか細かく切る | |
| ● | 揚げ(油っこい)物は控える | |
| ● | 香辛料、強いアルコールや炭酸飲料など胃を刺激するものは避ける | |
| ● | 禁煙する | |
| ● | ストレス解消を上手にし、規則正しい生活を心がける | |
| ● | 薬は自己判断で使用しない | |
| 4.早期発見が鍵です! | |
| 早期がんのほとんどは生活習慣病予防健診や人間ドックで見つかっています。胃がんの検査は、内視鏡で病変部を直接観察しながら、組織の一部を採取して調べる組織検査が行われます。これらの検査結果から、がんの進行度や病巣の大きさ、転移の有無などを調べることによって、早期胃がんと進行胃がんが区別され、治療方針が決められます。
胃がんは早期発見し治療を受ければ、ほとんどといってもいいほど確実に治すことのできるがんです。健診などの機会を逃さず積極的に受けることが大切です。 |