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膀胱がん:bladder tumor(BT, bladder cancer)

質問1どのような病気ですか。

質問2どんな症状に気をつけたらよいでしょうか。

質問3どんな検査が行われますか。

質問4膀胱鏡検査とはどのようなものですか。

質問5影検査で腎臓、尿管を調べるといわれましたがなぜですか。

質問6どんな治療が行われるか教えてください。

質問7膀胱をとらなければならないのではないかと心配です。

質問8膀胱をとる手術を受けた後はどうなりますか。

質問9タバコはやめなければなりませんか。

質問10膀胱がんと診断されましたが子供に遺伝しますか。

質問11BCGが膀胱がんの治療に使われることがあると聞きましたが?

質問12膀胱がんにかからないためにはどのような食事が良いですか。気をつけなければならない食品はありますか。




質問1どのような病気ですか。

回答1 膀胱は下腹にある尿をためる袋ですが、ここにできたがんが膀胱がんです。通常は50歳以上の比較的年齢の高い方に多くみられます。男性の方が女性より多くみられます。




どんな症状に気をつけたらよいでしょうか。

回答2痛みのない血尿が膀胱がんの特徴です。自分でわかるような血尿が多いですが、尿検査を行わないとわからないものもあります。自然に血尿がおさまってしまう場合もありますが、自分でよくなったと判断せずに診察を受けたほうが良いでしょう。

時に排尿時の痛み、排尿回数の増加など膀胱炎のような症状から膀胱がんがみつかることがあります。膀胱炎の治療を受けてもなかなか症状がとれないときは泌尿器科専門医の診察を受けてください。




質問3どんな検査が行われますか。

回答3 膀胱の中をのぞく内視鏡検査(膀胱鏡)が中心となります。尿の中のがん細胞をみわける尿細胞診検査、膀胱や腎臓をからだの外から観察する超音波検査なども行われます。がんが見つかった場合は内視鏡のついた特殊器具を使ってがんの全部または一部をとり、顕微鏡でその性質を調べる検査(TUR-Bt:経尿道的膀胱腫瘍切除術→治療の項参照)が行われます。これは麻酔をかけて行いますので入院が必要です。




質問4膀胱鏡検査とはどのようなものですか。

回答4 尿道から内視鏡を入れて膀胱内を観察する検査です。通常は外来で尿道内に麻酔剤を入れて行いますが痛みは完全にはとれません。耐えられない場合は入院して通常の手術と同じように麻酔をかけて行うこともできます。検査後は数日間血尿が見られますが、多くは自然に軽快します。




質問5造影検査で腎臓、尿管を調べるといわれましたがなぜですか。

回答5 一度に複数の場所にできることが膀胱がんの特徴の一つです。膀胱内だけでなく腎臓の中や尿管にもできることもあるのですが、膀胱と違って内視鏡での観察が難しいため、造影剤(血管の中に注射して尿の通り道をレントゲンで見えるようにする薬)を使ったレントゲン検査(排泄性尿路造影検査)が行われます。




質問6どんな治療が行われるか教えてください。

回答6膀胱がんの治療は癌の根の深さ(進達度)、顔つき(異型度)などを参考にして決められます。根が浅い場合は内視鏡的にがんを削り取る経尿道的膀胱腫瘍切除(TUR-Bt)が行われます。膀胱がんは再発が多いため治療後に膀胱内に抗がん剤を注入する場合もあります。

根が深い場合は、まず内視鏡的に一部だけとり、がんの性質を調べた上で膀胱をとる根治手術が必要かどうかを判断することになります。




質問7膀胱をとらなければならないのではないかと心配です。

回答7 膀胱がんと診断されても必ずしも膀胱を取らなければならないわけではありません。癌の根が深く、顔つきが悪い場合に膀胱を取る手術(膀胱全摘術)が必要かどうかを考えることになります。このような場合でも抗がん剤や放射線治療の組み合わせで膀胱を取らないですむ場合もありますので担当医師とご相談ください。(浸潤性膀胱がんに対する低用量放射線化学療法についてはこちら




質問8膀胱をとる手術を受けた後はどうなりますか。

回答8 膀胱がなくなりますので、腸で膀胱を作る手術や、尿の出口を新たに作る手術が必要です。一般に腸の一部を使って人工肛門のような尿の出口を作る手術(回腸導管造設術など)が行われています。尿の出口に専用の袋をつけて生活します。最近では腸を使って膀胱に似せた袋を作り尿道につなぐ手術(回腸新膀胱など)も行われるようになりました。この場合は尿道から排尿できますのでお腹に袋をつける必要はありませんが、このような手術ができるかどうかは癌の状況によりますので担当医師と相談が必要です。




質問9タバコはやめなければなりませんか。

回答9タバコを吸う人は吸わない人に比べて2〜4倍膀胱がんにかかりやすいとされています。また膀胱がんにかかったあともタバコを吸い続けると再発の危険性が高まり、また悪性度の高い癌へ進行する場合が少なくないとされています。また手術を行った際の合併症の危険性も高くなるなど良くない面が多いので是非やめるようにしてください。




質問10膀胱がんと診断されましたが子供に遺伝しますか。

回答10膀胱がんにかかりやすい性質が遺伝するという証拠はありません。




質問11BCGが膀胱がんの治療に使われることがあると聞きましたが?

回答11BCGは毒性を弱めた結核菌で、結核の予防のために接種されます。1980年ごろに膀胱がんに対して効果があることがわかり、膀胱内に注入する治療法が広く行われるようになりました。比較的根の浅い癌が対象となりますが、副作用が強く出る場合があり、特に年齢の高い方の場合は注意が必要です。




質問12膀胱がんにかからないためにはどのような食事が良いですか。気をつけなければならない食品はありますか。

回答12残念ながら膀胱がんを予防できる良い食品は今のところみつかっていません。バランスをとった食事であればあまり気にする必要は無いと思います。お酒やコーヒーについては一時期膀胱がんとの関係がとりざたされましたが、現在では特に問題ないと考えられています。もちろん適量にとどめることは体のためには大事なことと思われます。

文責:影山

 
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