|
2.症状
痛みなどの症状を認めない血尿(無症候性血尿)が最も膀胱がんを疑う症状としてあげられます。とくに肉眼的血尿といって、見た目に尿に血が混じっている場合は可能性が高いと考えられます。また、顕微鏡的血尿といって見た目には血尿がわからないですが、顕微鏡で調べるとわかる場合も、この疾患の可能性があり専門医の検査が必要です。
他には、膀胱炎様症状、排尿時痛、頻尿や残尿感などが続く場合もあります。
(ワンポイントアドバイス:血尿について) 尿に血液が混入した状態をいいます。その程度により肉眼的に鮮紅色を呈し、一見して血尿とわかるものから、薄いピンクがかったものまであります。また古い血尿のばあいはコーヒーのような黒茶色の場合もあります。このような肉眼的血尿から、尿を遠心分離して(尿沈査)顕微鏡で調べて初めてわかる血尿(これを顕微鏡的血尿といいます
)まで程度はさまざまです。また、尿がかなり濃縮され黄褐色を呈し、これを血尿と間違えて受診される方もみえます。このほかにも、検査薬剤の投与によっては赤〜赤褐色の色調を呈するばあいもあり、このような尿を色素尿といいますが、試験紙による潜血反応あるいは顕微鏡検査(尿沈査)により鑑別されます。
血尿は腎、尿管、膀胱、前立腺、尿道の尿が通過する臓器におけるがん、結石、外傷、
膀胱炎などの泌尿器科疾患で起こる場合と、各種の腎炎、ネフローゼ症候群あるいは出血性素因などの内科的疾患により起こる場合もあります。
血尿は、泌尿器科領域では最も重要な症状です。特に、痛みや頻尿などの症状がないのに見た目に尿が赤色あるいは茶色になっている場合(無症候性肉眼的血尿)は、膀胱がんなどの尿路悪性腫瘍の可能性があり、泌尿器科医の診察を出きるかぎり早く受ける必要があります。
|