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がん Info

「がんInfo.」は、米国国立がん研究所(National Cancer Institute : NCI)のがん情報(*PDQ)の患者さん向け情報を、NCI承認のもと国際医学情報センターの責任で翻訳し提供しております。93項目中、40項目がご覧になれます。
卵巣胚細胞腫瘍

概説

このセクションの要点
  • 卵巣胚細胞腫瘍は、卵巣の中にある胚(卵)細胞に悪性(がん)細胞が認められる病気です。
  • 卵巣胚細胞腫瘍を疑う症状としては、腹部が膨らんだ感じ(腹部膨満感)あるいは閉経後の性器出血があります。
  • 卵巣胚細胞腫瘍を発見し、診断するには、卵巣や骨盤内部の診察、血液検査、卵巣の組織検査を行います。
  • 諸条件により予後(治癒の可能性)や治療法の選択が異なります。

卵巣胚細胞腫瘍は、卵巣の中にある胚(卵)細胞に悪性(がん)細胞が認められる病気です。

胚細胞腫瘍は、体内の生殖細胞(卵子と精子)から発生します。通常、卵巣胚細胞腫瘍は、10代の女性や若い女性に多く、ほとんどの場合、卵巣の片側のみが病気になります。

卵巣は、女性の生殖器系にある一対の臓器です。骨盤内にあり、子宮(内部が空洞の洋梨のような形をした臓器で、胎児が発育する場所)の左右に位置しています。卵巣の大きさと形はアーモンドに似ています。卵巣は卵子をつくりだし、女性ホルモン(特定の細胞や臓器の働きをコントロールする物質)を分泌します。

卵巣胚細胞腫瘍という名称は、異種のがん数種類の総称です。その中でも一番多くみられる腫瘍は、未分化胚細胞腫といいます。(その他の種類の卵巣がんについては、PDQの卵巣がんの治療、境界型卵巣腫瘍*の治療に詳しい情報が記載されていますので参照してください。)

(注)*の項目はがんinfoの項目には含まれていません。

卵巣胚細胞腫瘍を疑う症状としては、腹部が膨らんだ感じ(腹部膨満感)あるいは閉経後の性器出血があります。

卵巣胚細胞腫瘍の早期発見は困難です。初期がんでは無症状のことが多く、産婦人科の定期検診でみつかることもあります。腹部だけが膨らみ、他の部分は太らない場合は診察を受ける必要があります。すでに生理(月経)が終わり更年期を過ぎた女性で、性器から出血のある人も診察を受けなくてはなりません。

卵巣胚細胞腫瘍を発見し、診断するには、卵巣や骨盤内部の診察、血液検査、卵巣の組織検査を行います。

がんの診断には次の検査や手法が有用です:
内診(婦人科的内診):
腟、子宮頸部、子宮、卵管、卵巣および直腸の検査です。医師あるいは看護師が片手に薄い手袋を着用して指を腟に挿入し、もう一方の手を下腹部に置き、子宮および卵巣の大きさ、形、位置を調べます。検鏡も腟に挿入し、医師あるいは看護師が腟または子宮頸部に病気の徴候がないか調べます。通常、子宮頸部に対してパップテストまたは塗抹細胞診が行われます。医師あるいは看護師が薄い手袋を着用して指を直腸に挿入し、しこりや異常箇所がないか調べます。
開腹手術:
腹壁を切開しておなかの内部に病気があるかどうかを調べます。切開する大きさは開腹手術をする理由により異なります。時には臓器を切除したり、生検のために内部の組織を採取します。
リンパ管造影:
リンパ系のX線写真を撮る方法です。下肢リンパ管に造影剤を注入します。造影剤はリンパ節やリンパ管の中へ上昇し、閉塞があればX線写真を撮影します。この検査はがんがリンパ節まで拡がっているかどうかを明らかにするために役立ちます。
CTスキャン(CATスキャン):
いろいろな角度から体内の詳細な像を連続的に撮影します。像はX線撮影装置と連動したコンピュータにより作られます。造影剤を静脈内に注入または飲みこむと、臓器や組織がよりはっきり示されます。この方法はまたコンピュータ断層撮影法、またはコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれています。
血液検査:
血液中のアルファ・フェトプロテイン(AFP)値やヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)の濃度を測定します。AFPとHCGの値が上昇している場合は、卵巣胚細胞腫瘍の可能性があります。

諸条件により治療法の選択や予後(治癒の可能性)が異なります。

予後(治癒の可能性)と治療法の選択は、下記により異なります:
  • がんのタイプ(型)。
  • がんの大きさ。
  • がんの病期(がんが卵巣の一部だけにできているのか、卵巣全体か、それともすでに体の他の部分にまでがんが拡がっているのか)。
  • がん細胞を顕微鏡でみたときの形態。
  • 患者さんの全身状態。
一般的に、卵巣胚細胞腫瘍は早期発見・早期治療すれば完全に治すことが可能です。


病期

このセクションの要点
  • 卵巣胚細胞腫瘍と診断された場合、がん細胞が卵巣の中にとどまっているか、それとも外に拡がっているかを調べる目的で検査を行います。
  • がんが体内に広がる方法は3通りあります。
  • 卵巣胚細胞腫瘍の病期は以下の通りです:
    • I期
    • II期
    • III期
    • IV期

卵巣胚細胞腫瘍と診断された場合、がん細胞が卵巣の中にとどまっているか、それとも外に拡がっているかを調べる目的で検査を行います。

がんが卵巣内にとどまっているか、それとも外に拡がっているかを調べることを「病期診断」といいます。病期診断の過程で集められた情報により病期を確定します。治療計画を立てるためには、病期を知ることが大切です。病期診断には検査が行われます。

卵巣胚細胞腫瘍の診断に行われる検査は、病期を確定するためにも行われます。明らかにがんが卵巣を越えて他の部分に拡がっていると医師が確信した場合以外は、開腹手術という手術によりがんの病期を確定する必要があります。開腹手術は、腹部を切開し、内部の臓器すべてについてがんの有無を注意深く調べるものです。手術中に組織の一部を少しだけ切り取り、そこにがん細胞が含まれているかどうかを顕微鏡で調べます。また、おなかの内部(腹腔)に液体を入れて洗浄し、その中にがん細胞が含まれているかも顕微鏡で調べます。手術中にがんを取り除き、他の臓器にもがんがあるときはそれも切除するのが一般的です。

がんが体内に広がる方法は3通りあります。

がんが体内に広がる方法は以下のように3通りあります:
  • 組織を透過して、がんが周囲の正常組織に侵入します。
  • リンパ系を透過して、がんがリンパ系に侵入し、リンパ管を経て体内の他の部分に移動します。
  • 血液を透過して、がんが静脈と毛細血管に侵入し、血液を経て体内の他の部分に移動します。
がん細胞が原発部位(初めの腫瘍)から離脱してリンパや血液を経て体内の他の部分に移動すると、別の腫瘍(二次性腫瘍)を形成するかもしれません。この過程を転移と読んでいます。二次性腫瘍(転移性腫瘍)は原発部位の腫瘍と同じタイプのがんです。例えば、もし乳がんが骨に転移するのなら、骨のがん細胞は実際に乳がんのがん細胞です。その病気は骨のがんではなく、転移性乳がんです。

卵巣胚細胞腫瘍の病期は以下の通りです:

I期
I期はがんが卵巣の片方かまたは両方に見られるが、拡がってはいないものです。I期はIA期、IB期、IC期に分かれます:
IA期:
がんは片側の卵巣にのみ存在します。
IB期:
がんは両側の卵巣に存在します。
IC期:
がんは片側または両側の卵巣に存在し、以下の場合があります:
  • がんは片側または両側の卵巣の外側の表面に見られます。;あるいは
  • 腫瘍により卵巣表面を覆っている皮膜が破裂しています;あるいは
  • 腹膜腔(腹部のほとんどの臓器が含まれている体腔)の液体か、あるいは腹膜(腹膜腔の上皮細胞)の洗浄液からがん細胞が発見されます。
II期
II期はがんが卵巣の片方か両方に見られ、骨盤内の他の部位に拡がっています。II期はIIA期、IIB期、IIC期に分かれます:
IIA期:
がんは子宮、あるいは卵管(卵子が卵巣から子宮へ通過していく細い管)に拡がっています。
IIB期:
がんは骨盤の内部にあるその他の組織に拡がっています。
IIC期:
がんは子宮、卵管、あるいは骨盤の内部にあるその他の組織に拡がっており、腹膜腔(腹部のほとんどの臓器が含まれている体腔)の液体か、あるいは腹膜(腹膜腔の上皮細胞)の洗浄液からがん細胞が発見されます。
III期
III期はがんが卵巣の片方か両方に見られ、腹部の他の器官にまで拡がっています。III期はIIIA期、IIIB期、IIIC期に分かれます:
IIIA期:
がんは骨盤内のみに見られるが、がん細胞が腹膜(腹壁や腹部のほとんどの臓器を覆っている組織)の表面に拡がっています。
IIIB期:
がんは腹膜に拡がっていますが、直径2cm以下の場合。
IIIC期:
がんは腹膜に拡がっており、直径2cm以上の大きさになっています。または骨盤内のリンパ節にがんがみられるもの。あるいはその両方の条件を満たす場合。

肝臓の表面に拡がっている場合もIII期になります。
IV期
IV期では、がんは片側または両側の卵巣に見られ、腹部を超えて体の他の部分にまで転移して(拡がって)います。がんは肝臓の内部組織にもみられます。
肝臓の組織に拡がったがんもW期と考慮されます。

再発性卵巣胚細胞腫瘍

再発性卵巣胚細胞腫瘍とは、治療後に卵巣胚細胞腫瘍が再発した(再び出てきた)状態をいいます。反対側の卵巣や体の他の部分に再発することもあります。


治療法の概要

このセクションの要点
  • 卵巣胚細胞腫瘍の患者さんに対して様々なタイプの治療法があります。
  • 標準的治療法は以下の3種類です:
    • 手術療法
    • 化学療法
    • 放射線療法
  • 新しい治療法は現在、臨床試験で有効性を検証中です。
    • 骨髄移植を併用した大量化学療法
    • 新しい治療法の選択
  • 臨床試験に参加したいと考える患者さんがいるかもしれません。
  • がんの治療を始める前、または始めるか、治療を始めた後に患者さんは臨床試験に参加することができます。
  • フォローアップ検査が必要になるかもしれません。

卵巣胚細胞腫瘍の患者さんに対して様々なタイプの治療法があります。

卵巣胚細胞腫瘍の患者さんに対して様々なタイプの治療法があります。標準的(現在使用されている)治療法もあれば、臨床試験が行われるものもあります。治療法に関する臨床試験を行う目的は、現在行われている治療法を改善したり、新しい治療法に関する情報を得ることにあります。現時点で「標準的」とされている治療法よりも新しい治療法のほうがより良いと証明されれば、今度はその新しい治療法が標準的な治療法になる可能性があります。 臨床試験に参加したいと考える患者さんがいるかもしれません。いくつかの臨床試験は治療を始めていない患者さんにのみ開かれています。

標準的治療法は以下の3種類です:

手術療法
手術療法は、卵巣胚細胞腫瘍の患者さんに対してもっとも一般的な治療法です。がんを取り除く手術法としては以下のものがあります。
片側付属器切除術:
片側の卵巣と卵管を取り除く手術。
子宮全摘出術:
子宮および子宮頸部を取り除く手術です。腟を通じて子宮および子宮頸部を摘出する場合は腟式子宮全摘術といいます。大きく開腹して(腹部を切って)子宮および子宮頸部を摘出する場合は腹式子宮全摘術といいます。小さく開腹して子宮および子宮頸部を摘出する場合は腹腔鏡子宮全摘術といいます。
両側付属器切除術:
両側の卵巣と卵管を取り除く手術。
腫瘍縮小術:
がんをできる限り取り除く手術。がんは完全に取り除くことができない場合があります。
化学療法
化学療法は、薬剤を用いてがん細胞を殺すかまたは細胞分裂を停止させることでがん細胞の増殖を停止させるがん治療のことです。口から服用したり、筋肉や静脈内に注入する化学療法では、薬剤は血流を通って全身のがん細胞に影響することができます(全身療法)。脊柱、臓器、腹部などの体腔に薬剤を直接注入する化学療法では、薬剤は主にこれらの領域中にあるがん細胞に影響します(局所化学療法)。化学療法はがんの種類や病期によって異なります。
放射線療法
放射線療法は高エネルギーX線やその他の種類の放射線を用いてがん細胞を殺すがん治療のことです。放射線療法には2つのタイプがあります。体外照射は体外の機械を用いてがんに放射線を照射する治療法です。体内照射は放射性物質を密封した針、シーズ、ワイヤ、カテーテルをがんの内部またはその近くに直接留置して、がんに放射線を照射する治療法です。放射線療法の方法はがんの種類や病期によって異なります。

手術で目にみえるがんを全部取りきれたとしても、まだ体内に残っているがん細胞すべてを殺す目的で化学療法や放射線療法を手術後に行う場合があります。治癒の可能性を高める目的で手術のあとに行う治療法を「術後補助療法」といいます。

また、放射線療法や化学療法のあとで二次的試験開腹手術(セカンドルック手術)行うことがあります。この手術は病期を確定する目的で行う開腹手術と同様に、腹部のリンパ節やその他の組織の一部をサンプルとして切除し、そこにがんが残っていないかどうかを調べる目的で行います。

新しい治療法は現在、臨床試験で有効性を検証中です。

このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。実施されている臨床試験についての情報はインターネットでNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。
骨髄移植を併用した大量化学療法
この治療は大量の抗がん剤またはがん治療によって破壊された造血細胞を置き換えるための方法です。幹細胞(未成熟血液細胞)を患者さんまたはドナーの血液や骨髄から採取し、冷凍保存します。化学療法終了後に、保存しておいた幹細胞を解凍し、注入により患者さんに再び戻します。再注入されたこれらの幹細胞は短期間で血液細胞に成長し、体内の血液細胞を回復させます。
その他の新しい治療法
多剤併用化学療法(2種類以上の薬剤を用いてがんを攻撃する化学療法)の臨床試験が現在行われています。

臨床試験に参加したいと考える患者さんがいるかもしれません。

何人かの患者さんにおいて臨床試験に参加することは最良の治療選択であるかもしれません。臨床試験はがんの研究過程の一つです。臨床試験は新たな治療法が標準的な治療法より安全で有効であるかを見つけ出すために行います。

がんに対する今日の標準的な治療法の多くは早期の臨床試験を基本にしています。臨床試験に参加する患者さんは標準的な治療を受けるか、初めて新しい治療を受けることになるかもしれません。

また、臨床試験に参加する患者さんは未来のがん治療法の改良を助けます。新しい治療法の臨床試験が有効性を示さなくても、しばしば重要な疑問の答えとなり、研究が前進するのを助けます。

がんの治療を始める前、または始めるか、治療を始めた後に患者さんは臨床試験に参加することができます。

いくつかの臨床試験はまだ治療を受けていない患者さんを含んでいます。他の試験はがんが回復していない患者さんに対する治療を評価します。がんが再発する(再起する)のを止めるか、がん治療の副作用を軽減する新しい方法を評価する臨床試験もあります。

臨床試験は国の多くの地域で行われています。治療法の項での現在の治療法の臨床試験へのリンクを参照してください。NCIの臨床試験データベースから取り出してきます。

フォローアップ検査が必要になるかもしれません。

がんを診断するために行われた、あるいはがんの病期をみつけるために行われた検査が繰り返されるかもしれません。いくつかの検査は治療がどれぐらいよく効いているかをみるために行われるでしょう。治療を続ける、変更するか止めるかどうかの判断がこれらの検査結果を基に行われるかもしれません。これらはときどき再病期診断と呼ばれます。

いくつかの検査は治療が終わった後に時々継続して行われるでしょう。これらの検査結果は状態が変化したかどうか、またはがんが再発(再起)したかを示すことができます。これらの検査は時々、フォローアップ検査か定期検査と呼ばれます。


病期別治療法

現在行われている臨床試験のリストへのリンクはそれぞれの治療の項目に含まれています。いくつかのがんのタイプや病期に対しては、試験がないかもしれません。リストに載っていない臨床試験をあなたの主治医とチェックすることは、あなたにとって正しいことかもしれません。

I期卵巣胚細胞腫瘍

治療法は、未分化胚細胞腫瘍かそれ以外の胚細胞腫瘍かにより異なります。

未分化胚細胞腫瘍の治療法は、次のうちのどれかが含まれる可能性があります:
  • 片側付属器切除術。リンパ管造影を併用する場合としない場合があります。(リンパ管造影というのは、リンパ系やその他の組織や臓器をX線で映し出す検査です。リンパ系は体に有害な物質をフィルターにかけて破壊することにより、感染や病気から身を守るシステムです。)あるいはCTスキャン(レントゲン撮影装置とコンピューターが合体したような装置で、体内の詳しい様子をレントゲン撮影します)。
  • 片側付属器切除術を行い、そのあと、臨床経過を観察する(患者さんの状態を注意深く観察していきますが、症状が現われたり何らかの変化が生じるまでは治療を控える)方法。
  • 片側付属器切除を行い、そのあと、放射線療法を行う方法。
  • 片側付属器切除を行い、そのあと、化学療法を行う方法。
それ以外の胚細胞腫瘍の治療法は、次の2つのどちらかになる可能性があります:
  • 片側付属器切除を行い、そのあと、慎重に臨床経過を観察する方法;あるいは
  • 片側付属器切除を行い、そのあと、場合によって多剤併用化学療法を行う方法。
現在、米国でI期卵巣胚細胞腫瘍 の患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのPDQ Cancer Clinical Trials Registryのサイトから確認してください。

II期卵巣胚細胞腫瘍

治療法は、未分化胚細胞腫瘍かそれ以外の胚細胞腫瘍かにより異なります。

未分化胚細胞腫瘍の治療法は、次のうちのどちらかになる可能性があります:
  • 子宮全摘出術と両側付属器切除術を行い、そのあと、放射線療法または多剤併用化学療法を行う方法。
  • 片側付属器切除術を行い、そのあと、化学療法を行う方法。
それ以外の胚細胞腫瘍の治療方法は、次のうちのどれかが含まれる可能性があります:
  • 片側付属器切除術を行い、そのあと、多剤併用化学療法を行う方法。
  • 二次的試験開腹手術(セカンドルック手術:初回治療のあとで開腹手術を行い、がん細胞が残っているかどうかを調べる方法)。
  • 新しい治療法で行われる臨床試験。
現在、米国でII期卵巣胚細胞腫瘍 の患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのPDQ Cancer Clinical Trials Registryのサイトから確認してください。

III期卵巣胚細胞腫瘍

治療法は、未分化胚細胞腫瘍かそれ以外の胚細胞腫瘍かにより異なります。

未分化胚細胞腫瘍の治療法は、次のうちのどれかが含まれる可能性があります:
  • 子宮全摘出術および両側付属器切除術に加えて、骨盤や腹部にあるがんをできる限り取り除く手術を行います。
  • 片側付属器切除術を行い、そのあと、化学療法を行う方法。
それ以外の胚細胞腫瘍の治療方法は、次のうちのどれかが含まれる可能性があります:
  • 子宮全摘出術および両側付属器切除術に加えて、骨盤や腹部にあるがんをできる限り取り除く手術を行います。手術の前かあとに(または前にもあとにも)化学療法を行います。
  • 片側付属器切除術を行い、そのあと、化学療法を行う方法。
  • 二次的試験開腹手術(セカンドルック手術:初回治療のあとで開腹手術を行い、がん細胞が残っているかどうかを調べる方法)。
  • 新しい治療法で行われる臨床試験。
現在、米国でIII期卵巣胚細胞腫瘍 の患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのPDQ Cancer Clinical Trials Registryのサイトから確認してください。

IV期卵巣胚細胞腫瘍

治療法は、未分化胚細胞腫瘍かそれ以外の胚細胞腫瘍かにより異なります。

未分化胚細胞腫瘍の治療法は、次のうちのどれかが含まれる可能性があります:
  • 子宮全摘出術および両側付属器切除術に加えて、骨盤や腹部にあるがんをできる限り取り除く手術を行い、そのあと、化学療法を行う方法。
  • 片側付属器切除術を行い、そのあと、化学療法を行う方法。
それ以外の胚細胞腫瘍の治療方法は、次のうちのどれかが含まれる可能性があります:
  • 子宮全摘出術および両側付属器切除術に加えて、骨盤や腹部にあるがんをできる限り取り除く手術を行います。手術の前かあとに(または前にもあとにも)化学療法を行います。
  • 片側付属器切除術を行い、そのあと、化学療法を行う方法。
  • 二次的試験開腹手術(セカンドルック手術:初回治療のあとで開腹手術を行い、がん細胞が残っているかどうかを調べる方法)。
  • 新しい治療法で行われる臨床試験
現在、米国でIV期卵巣胚細胞腫瘍 の患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのPDQ Cancer Clinical Trials Registryのサイトから確認してください。

再発性卵巣胚細胞腫瘍の治療法

治療法は、未分化胚細胞腫瘍あるいはそれ以外の胚細胞腫瘍かにより異なります。

未分化胚細胞腫瘍の場合は次の治療を行う可能性があります:
  • 化学療法単独、または放射線療法との併用療法。
それ以外の胚細胞腫瘍の治療法は、次のうちのどれかが含まれる可能性があります:
  • 化学療法。
  • 手術療法単独または化学療法との併用療法。
  • 大量化学療法を行い、そのあと、骨髄移植を行う臨床試験。
  • 新しい治療法で行われる臨床試験。
現在、米国でV期卵巣胚細胞腫瘍 の患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのPDQ Cancer Clinical Trials Registryのサイトから確認してください。
(2008年09月更新)


※このがん情報は米国国立がん研究所で作成されていますので、日本の状況と多少異なる点もあります。それらについては医師にご相談下さい。
※このサービスは米国国立がん研究所(NCI、http://www.cancer.gov/)のがん情報の一部をNCIの承認の元に(財)国際医学情報センターの責任で翻訳、提供しています。
※無断転載禁ず。