本白血病の化学療法はシタラビン (ないしは BHAC)とイダルビシンやダウノルビシンを 中心とした併用化学療法によって、まず完全寛解導入を目指します。現在の強力化学療法により70〜80%が完全寛解に到達しますが、年齢が若いほど寛解率は高くなり、逆に高齢者では完全寛解率は低くなります。これは、一般的に高齢者は強力な化学療法に耐えられないためです。したがって、65歳以上の患者さんでは、治癒を目指すというよりも、病気をコントロールしてquality of life を優先する方法を選ぶことが多くなります。完全寛解になった後、これらの薬剤に加え、ミトザントロン、アクラルビシン(アクラシノン)、ビンクリスチンなどの寛解導入に用いた薬とは交差耐性のない薬剤を併用して地固め療法を3コース、さらに、維持・強化療法を6コース約1年施行します。最近ではAra-C 大量療法が地固め療法 期に使われるようになりました。米国の比較研究の結果では、Ara-C 大量療法は骨髄移植 療法と同じ程度の効果を示すことが報告されています。ただし、副作用は強く、治療関連 死もみられますので、注意が必要です。完全寛解になった成人急性骨髄性白血病の内、50 歳未満の患者の約50%近くが治るようになっていますが、50歳以上となると治癒率かなり低くなります(図2)。