「がんInfo.」は、米国国立がん研究所(National Cancer Institute : NCI)のがん情報(*PDQ)の患者さん向け情報を、NCI承認のもと国際医学情報センターの責任で翻訳し提供しております。93項目中、40項目がご覧になれます。
成人脳腫瘍とは?
成人脳腫瘍とは、がん(悪性)細胞が脳組織内で成長し始める疾患です。脳は記憶と学習、感覚(聴覚、視覚、嗅覚、味覚、触覚)そして感情をつかさどっています。また脳は筋肉、臓器、血管など、身体の他の部位も制御します。脳内で初発した腫瘍は原発性脳腫瘍と呼ばれます。
転移性脳腫瘍とは?
脳に認められるがんはしばしば身体の他のいずれかの部位から発生し脳へ拡がった(転移した)がんであることがあります。これは脳転移と呼ばれます。
成人脳腫瘍の症状とは?
以下の症状がみられた際には医師の診察を勧めます:
- 頻回の頭痛。
- 嘔吐。
- 食欲不振。
- 気分や性格の変化。
- 思考、学習能力の変化。
- 癲癇発作。
成人脳腫瘍を発見し診断するために行われる検査とは?
成人脳腫瘍を発見するために、脳、脊髄を調べる検査が行われます。以下の検査や手法が用いられます。
成人脳腫瘍は診断された後、手術により摘出されます。脳腫瘍が疑われる場合、頭蓋の一部を開頭し、針を用いて脳組織サンプルを摘出することにより生検が行われます。病理医が組織を顕微鏡下で観察し、がん細胞があるかどうかを調べます。がん細胞が認められた場合、医師は同手術中に安全に摘出可能な量の腫瘍を摘出します。手術後にがん細胞が残存していないかどうかを明らかにするために、その後MRIが行われることがあります。また腫瘍のグレード(悪性度)を調べるために検査が行われます。
CTスキャン(CATスキャン):
いろいろな角度から体内の詳細な像を連続的に撮影します。像はX線撮影装置と連動したコンピュータにより作られます。造影剤を静脈内に注入するか飲み込むと、臓器や組織がより明瞭に示されます。この方法はまたコンピュータトモグラフィー、コンピュータ断層撮影法、またはコンピュータ体軸断層撮影法とも呼ばれます。
MRI(核磁気共鳴画像法):
磁石、電磁波およびコンピュータを用いて脳、脊髄の一連の詳細な画像を撮影する方法です。ガドリニウムと呼ばれる物質を静脈から患者さんに注入します。ガドリニウムはがん細胞周囲に集積し、画像がより明瞭に示されます。この方法はまた核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれています。
成人脳腫瘍は診断された後、手術により摘出されます。脳腫瘍が疑われる場合、頭蓋の一部を開頭し、針を用いて脳組織サンプルを摘出することにより生検が行われます。病理医が組織を顕微鏡下で観察し、がん細胞があるかどうかを調べます。がん細胞が認められた場合、医師は同手術中に安全に摘出可能な量の腫瘍を摘出します。手術後にがん細胞が残存していないかどうかを明らかにするために、その後MRIが行われることがあります。また腫瘍のグレード(悪性度)を調べるために検査が行われます。
腫瘍のグレード(悪性度)とは?
腫瘍のグレードは、がん細胞が顕微鏡下でどの程度異常にみえるか、腫瘍がどの程度迅速に成長し拡がると思われるかについて参照しています。病理医は生検に際して摘出した組織を用いて腫瘍のグレードを決定します。成人脳腫瘍に対して以下の悪性度分類系が用いられることがあります:
治癒の可能性 (予後)と治療法の選択は腫瘍のタイプ、グレード、部位および、がん細胞が手術後に残存しているかどうかや脳の他の部分まで拡がっているかどうかに依存します。
グレードI
腫瘍の成長は緩徐で、正常細胞とよく似た細胞を有しており、近傍組織内に拡がることは稀です。手術により腫瘍を完全に摘出することが可能です。
グレードII
腫瘍は緩徐に成長しますが、近傍組織内に拡がり、さらにグレードの高い腫瘍になることがあります。
グレードIII
腫瘍は迅速に成長し、近傍組織内に拡がることがあります。腫瘍細胞は、正常細胞とは非常に異なってみえます。
グレードIV
腫瘍は非常に活発に成長し、正常細胞とは非常に異なってみえる細胞を有しており、成功裡に治療することは困難です。
治癒の可能性 (予後)と治療法の選択は腫瘍のタイプ、グレード、部位および、がん細胞が手術後に残存しているかどうかや脳の他の部分まで拡がっているかどうかに依存します。
がんの進展範囲または進展速度は通常病期として示されます。脳腫瘍に対する標準的病期分類系はありません。原発性脳腫瘍は、中枢神経系(脳内または脊髄)まで拡がることがありますが、身体の他の部分にまで拡がることは稀です。脳腫瘍の治療法については、初発した腫瘍細胞のタイプ、中枢神経系内における腫瘍の部位および腫瘍のグレードにより分類されます。
成人脳腫瘍のタイプは以下の通りです:
成人脳腫瘍のタイプは以下の通りです:
脳幹部神経膠腫
脊髄に連結する脳の一部である脳幹部から発生する腫瘍です。この腫瘍は、多くの場合、高グレードです。高グレードまたは脳幹部全体にわたって広く拡がった脳幹部神経膠腫は成功裡に治療することが困難です。健常脳組織への損傷を防ぐため、通常、脳幹部神経膠腫は生検を行わずに診断されます。
(さらに詳細な情報は小児脳幹部神経膠腫*の治療についてのPDQ要約を参照してください。)
(注)*の項目はがんinfo.の項目には含まれていません。
(さらに詳細な情報は小児脳幹部神経膠腫*の治療についてのPDQ要約を参照してください。)
(注)*の項目はがんinfo.の項目には含まれていません。
松果体星細胞性腫瘍
松果体腫瘍は、松果体内またはその近傍に生じます。松果体は睡眠・覚醒サイクルの制御に関与するホルモンであるメラトニンを生成する脳内の小さな器官です。松果体腫瘍にはいくつかの種類があります。松果体星細胞性腫瘍は松果体領域に生じる星細胞腫で、あらゆるグレードの場合があります。
毛様細胞性星細胞腫(グレードI)
星細胞腫は星状細胞と呼ばれる脳細胞内から発生する腫瘍です。毛様細胞性星細胞腫の成長は緩徐で、周辺組織内に拡がることは稀です。これらの腫瘍は小児や若年成人に最も頻繁に生じます。この腫瘍は通常、成功裡に治療することが可能です。
び漫性星細胞腫(グレードII)
び漫性星細胞腫の成長は緩徐ですが、頻繁に近傍組織内に拡がります。この腫瘍のいくつかはさらに高いグレードまで進展します。この腫瘍は若年成人に最も頻繁に生じます。
退形成性星細胞腫(グレードIII)
退形成性星細胞腫は悪性星細胞腫とも呼ばれます。この腫瘍は迅速に成長し、近傍組織内に拡がります。腫瘍細胞は、正常細胞とは異なってみえます。退形成性星細胞腫を発症する患者さんの平均年齢は41歳です。
神経膠芽腫(グレードIV)
神経膠芽腫は活発に成長し進展する悪性星細胞腫です。細胞は、正常細胞とは非常に異なってみえます。神経膠芽腫は多形神経膠芽腫またはグレードIV星細胞腫とも呼ばれます。この腫瘍は45〜70歳代の成人に最も頻繁に生じます。
星細胞腫のさらに詳細な情報については以下のPDQ要約を参照してください:
星細胞腫のさらに詳細な情報については以下のPDQ要約を参照してください:
- 小児大脳星細胞腫/悪性神経膠腫*の治療
- 小児小脳星細胞腫*の治療
- 小児視床下部性視路神経膠腫*の治療
乏突起神経膠細胞性腫瘍
乏突起神経膠細胞性腫瘍は、神経細胞を支持し、栄養を与える乏突起神経膠細胞と呼ばれる脳細胞内から発生します。乏突起神経膠細胞性腫瘍のグレードは以下の通りです:
乏突起神経膠腫(グレードII):
乏突起神経膠腫は、正常細胞と非常によく似た細胞を有する緩徐に成長する腫瘍です。これらの腫瘍は40〜60歳代の患者さんに最も頻繁に生じます。
退形成性乏突起神経膠腫(グレードIII):
退形成性乏突起神経膠腫は迅速に成長し、細胞は正常細胞とは非常に異なってみえます。
混合神経膠腫
混合神経膠腫は2つ以上のタイプの細胞を含む脳腫瘍です。予後は腫瘍内に存在するグレードの最も高い細胞のタイプにより影響します。
乏突起星細胞腫(グレードII):
乏突起星細胞腫は星状細胞と乏突起神経膠細胞のようにみえる細胞で構成される緩徐に成長する腫瘍です。
退形成性乏突起星細胞腫(グレードIII):
よりグレードの高い乏突起星細胞腫です。退形成性乏突起星細胞腫を発症する患者さんの平均年齢は45歳です。
上衣系腫瘍
上衣系腫瘍は、通常、脳内および脊髄周囲腔に並ぶ細胞内から発生します。これらの腔には衝撃を和らげ、脳と脊髄を保護する液体である脳脊髄液が含まれます。上衣系腫瘍のグレードは以下の通りです:
(注)*の項目はがんinfo.の項目には含まれていません。
グレードI、グレードIIの上衣腫:
これらの上衣腫の成長は緩徐で、正常細胞と非常によく似た細胞を有しています。多くの場合、手術により完全に摘出することが可能です。
退形成性上衣腫(グレードIII):
退形成性上衣腫は非常に迅速に成長します。
(さらに詳細な情報は小児上衣腫*の治療についてのPDQ要約を参照してください。) (注)*の項目はがんinfo.の項目には含まれていません。
髄芽腫(グレードIV)
髄芽腫は脳の下背部内から発生する脳腫瘍です。これは発生の非常に初期段階において異常な脳細胞から生じます。髄芽腫は通常21〜40歳代の小児または若年成人において認められます。この種のがんは脳脊髄液を介して脳から脊髄まで拡がることがあります。
(さらに詳細な情報は小児髄芽腫*の治療についてのPDQ要約を参照してください。)
(注)*の項目はがんinfo.の項目には含まれていません。
(さらに詳細な情報は小児髄芽腫*の治療についてのPDQ要約を参照してください。)
(注)*の項目はがんinfo.の項目には含まれていません。
松果体実質細胞腫瘍
松果体実質細胞腫瘍は、松果体のほとんどを構成する細胞である実質細胞または松果体細胞から発生します。これらは、松果体を支持する組織中から発生する星細胞種である松果体星細胞性腫瘍とは異なります。松果体実質細胞腫瘍のグレードは以下の通りです:
(注)*の項目はがんinfo.の項目には含まれていません。
松果体腫(グレードII):
25〜35歳代の成人に最も頻繁に生じる緩徐に成長する松果体腫瘍です。
松果体芽腫(グレードIV):
松果体芽腫は稀で非常に悪性です。これは通常小児に生じます。
(さらに詳細な情報は小児テント上原始神経外胚葉性腫瘍および松果体芽腫*の治療についてのPDQ要約を参照してください。) (注)*の項目はがんinfo.の項目には含まれていません。
髄膜性腫瘍
髄膜性腫瘍は、脳と脊髄を被う組織の薄層である髄膜内から発生します。髄膜性腫瘍のタイプは以下の通りです:
グレードI髄膜腫:
髄膜腫は最も一般的な髄膜性腫瘍です。グレードI髄膜腫は緩徐に成長し、良性です。これらは女性において最も頻出に認められます。
グレードII、III髄膜腫および血管周囲細胞腫:
これらは稀な悪性髄膜性腫瘍で、迅速に成長し、脳、脊髄内に拡がると思われます。グレードIII髄膜腫は男性でより一般的です。血管周囲細胞腫は治療後にしばしば再発し、ほとんどが身体の他の部位まで拡がります。
胚細胞腫瘍
胚細胞腫瘍は、睾丸中において精子、卵巣中において卵を生成する細胞である胚細胞から発生します。これらの細胞は身体と他の部分まで移動し、腫瘍を形成することがあります。胚細胞腫瘍のタイプには胚芽腫、胎児性がん、絨毛がん、奇形腫が挙げられます。これらは、身体のあらゆる部位に生じ、良性または悪性となることがあります。脳では、これらは、通常、中心部内、松果体近傍より発生し、脳や脊髄の他の部位まで拡がることがあります。胚細胞腫瘍のほとんどは小児に生じます。
(さらに詳細な情報は小児脳、脊髄腫瘍の治療についてのPDQ要約を参照してください。)
(さらに詳細な情報は小児脳、脊髄腫瘍の治療についてのPDQ要約を参照してください。)
頭蓋咽頭腫(グレードII)
頭蓋咽頭腫は下垂体近傍にある脳のトルコ鞍領域から発生します。下垂体は、えんどう豆くらいの大きさの小さな器官で、脳の底部に位置しており、身体のさまざまな機能、特に成長を制御しています。成人では、これらの腫瘍は50歳以降に最も頻繁に生じます。頭蓋咽頭腫は脳の重要な組織を圧迫し、徴候発現が誘発されることがあります。また腫瘍は脳内の流動を遮断し、腫脹を誘発することもあります。手術により完全に摘出された場合、頭蓋咽頭腫の予後は良好です。
下垂体腫瘍もまたこの領域内から発生します。さらに詳細な情報は下垂体腫瘍の治療についてのPDQ要約を参照してください。
下垂体腫瘍もまたこの領域内から発生します。さらに詳細な情報は下垂体腫瘍の治療についてのPDQ要約を参照してください。
他の成人脳腫瘍
他の種類の成人脳腫瘍についての情報は、成人脳腫瘍に対する医療専門家用PDQ要約*を参照してください。
(注)*の項目はがんinfo.の項目には含まれていません。
(注)*の項目はがんinfo.の項目には含まれていません。
再発性成人脳腫瘍
再発性成人脳腫瘍は治療後に再び生じた(再燃)腫瘍です。成人脳腫瘍は頻繁に再発し、時に最初の腫瘍発生から数年後に再発することがあります。腫瘍は脳内または身体の他の部位に再発することがあります。
転移性脳腫瘍
通常、肺がん、乳がん、不特定原発性がん、メラノーマ、結腸がんが脳内に拡がっているタイプの腫瘍です。転移性脊髄腫瘍の約半数が肺がんによるものです。
予後は以下の条件によります。
予後は以下の条件によります。
- 患者さんが60歳未満かどうか
- 脳内と脊髄の両方またはいずれかの腫瘍が3個未満かどうか
- 脳内と脊髄の両方またはいずれかの腫瘍のある場所
- 腫瘍が治療に対していかに良く効果があるか
- 原発性腫瘍が成長または拡がり続けているかどうか
成人脳腫瘍に対する治療法とは?
成人脳腫瘍の患者さんに対して各種治療法が適用されます。標準的治療法(現在用いられている治療法)もあれば、臨床試験において検証されているものもあります。治療法についての臨床試験は、現在行われている治療法の改善やがん患者さんの新しい治療法に対する情報を得るために行われるものです。現時点で標準的とされている治療法よりも新しい治療法が良いと示された場合、今度は新しい治療法が標準的治療法になる可能性があります。 臨床試験に参加してみてはどうかと考えてみるのもよいでしょう。いくつかの臨床試験は治療を始めていない患者さんにのみ開かれています。
3種類の標準的治療法が用いられます。
手術療法
本要約の概説の項において記載したように、可能な場合、成人脳腫瘍の治療に対して手術療法が用いられます。
放射線療法
放射線療法は高エネルギーX線やその他の種類の放射線を用いてがん細胞を殺すがん治療のことです。放射線療法には2つの種類があります。外照射は体外の機械を用いてがんに放射線を照射する治療法です。腔内照射は放射性物質を密封した針、シーズ、ワイヤ、カテーテルをがんの内部またはその近くに直接留置して、がんに放射線を照射する治療法です。放射線療法の方法は治療されているがんの種類や病期によって異なります。
化学療法
化学療法は、薬剤を用いてがん細胞を殺すかまたは細胞分裂を停止させることでがん細胞の増殖を停止させるがん治療のことです。口から服用したり、筋肉や静脈内に注入する化学療法では、薬剤は血流を通って全身のがん細胞に影響することができます(全身化学療法)。脊柱、臓器、腹腔などの体腔に薬剤を直接注入する化学療法では、薬剤は主にこれらの領域中にあるがん細胞に影響します(局所化学療法)。手術により腫瘍を摘出した後、脳腫瘍部位内に直接抗がん剤を送達するために溶解性ウェハを用いることがあります。化学療法の方法は治療されているがんの種類や病期によって異なります。
その他の治療法は臨床試験で検証中です。
放射線療法の新規送達法
- 放射線増感剤:
- 腫瘍細胞を放射線療法に対してより感受性を高めるための薬剤です。放射線増感剤を用いた併用放射線療法はより多くの腫瘍細胞を死滅させます。
- 過分割照射法:
- 1日1回照射の代わりに通常量よりも小線量を1日2〜3回照射する放射線療法です。
- 定位放射線外科治療:
- 健常組織への損傷をより少なくするために腫瘍内に直接放射線を送達する放射線療法です。医師は腫瘍の正確な位置を明らかにするためにCTスキャンまたはMRIを用います。正常脳組織に照射される放射線量を軽減するために、固定用頭部フレームを頭蓋に装着し、頭部フレームの開口部を通して腫瘍へ高線量放射線を直接照射します。この方法は手術を必要としません。これはまた定位放射線手術、ガンマナイフ療法とも呼ばれます。
温熱療法
温熱療法はがん細胞を損傷または死滅させるため、または放射線療法やある種の抗がん剤の効果に対してがん細胞の感受性を高めるために体組織に高熱を曝露する治療法です。
生物学的療法
生物学的療法は、患者さん自身のがんと闘う免疫機構を用いた治療法です。自らの体内でつくられる物質や実験室で作成された物質を用い、患者さん自身のがんに対するもともとの抵抗力を高め、方向づけしたり、回復させたりします。このようながんの治療法は生物学的療法または免疫療法とも呼ばれています。
転移性脳腫瘍はどのようにして治療されますか?
身体の他の箇所から脳へ拡がった腫瘍は通常、放射線治療か手術によって治療されます。化学療法は原発がん が良好に反応する場合におこなわれます。新しい治療の研究のために、臨床試験が進行中です。
臨床試験における治療
何人かの患者さんにおいて臨床試験に参加することは最良の治療選択であるかもしれません。臨床試験はがんの研究過程の一つです。臨床試験は新たな治療法が標準的な治療法より安全で有効であるかを見つけ出すために行います。
がんに対する今日の標準的な治療法の多くは早期の臨床試験を基本にしています。臨床試験に参加する患者さんは標準的な治療を受けるか、初めて新しい治療を受けることになるかもしれません。
また、臨床試験に参加する患者さんは未来のがん治療法の改良を助けます。新しい治療法の臨床試験が有効性を示さなくても、しばしば重要な疑問の答えとなり、研究が前進するのを助けます。
いくつかの臨床試験はまだ治療を受けていない患者さんを含んでいます。他の試験はがんが回復していない患者さんに対する治療を評価します。がんが再発する(再起する)のを止めるか、がん治療の副作用を軽減する新しい方法を評価する臨床試験もあります。
臨床試験は国の多くの地域で行われています。腫瘍のタイプ毎における治療の以下のリストにおいて、現在行われている臨床試験の検索結果へのリンクはそれぞれの治療の項目に含まれています。それらはNCIの臨床試験データベースから取り出されます。いくつかのがんのタイプや病期に対しては、試験がないかもしれません。リストに載っていない臨床試験をあなたの主治医とチェックすることは、あなたにとって正しいかもしれません。
がんに対する今日の標準的な治療法の多くは早期の臨床試験を基本にしています。臨床試験に参加する患者さんは標準的な治療を受けるか、初めて新しい治療を受けることになるかもしれません。
また、臨床試験に参加する患者さんは未来のがん治療法の改良を助けます。新しい治療法の臨床試験が有効性を示さなくても、しばしば重要な疑問の答えとなり、研究が前進するのを助けます。
いくつかの臨床試験はまだ治療を受けていない患者さんを含んでいます。他の試験はがんが回復していない患者さんに対する治療を評価します。がんが再発する(再起する)のを止めるか、がん治療の副作用を軽減する新しい方法を評価する臨床試験もあります。
臨床試験は国の多くの地域で行われています。腫瘍のタイプ毎における治療の以下のリストにおいて、現在行われている臨床試験の検索結果へのリンクはそれぞれの治療の項目に含まれています。それらはNCIの臨床試験データベースから取り出されます。いくつかのがんのタイプや病期に対しては、試験がないかもしれません。リストに載っていない臨床試験をあなたの主治医とチェックすることは、あなたにとって正しいかもしれません。
脳幹部神経膠腫
脳幹部神経膠腫の治療法には下記のようなものがあります:
- 過分割放射線療法。
- 新規抗がん剤および/または生物学的療法の臨床試験。
松果体星細胞性腫瘍
松果体星細胞性腫瘍の治療法には下記のようなものがあります:
- 化学療法併用・非併用下で放射線療法と併用した手術。
- 温熱療法または新規送達法での放射線療法と併用した外照射療法についての臨床試験。
- 放射線療法後の新規抗がん剤および生物学的療法の臨床試験。
毛様細胞性星細胞腫
毛様細胞性星細胞腫の治療法は、通常、放射線療法併用・非併用下で手術が行われます。
現在、米国で成人毛様細胞性星細胞腫の患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのPDQ Cancer Clinical Trials Registryのサイトから確認してください。
現在、米国で成人毛様細胞性星細胞腫の患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのPDQ Cancer Clinical Trials Registryのサイトから確認してください。
び漫性星細胞腫
び漫性星細胞腫の治療法には下記のようなものがあります:
- 通常放射線療法と併用した手術。
- 手術により完全に摘出されない腫瘍に対して化学療法併用・非併用下で手術と放射線療法を行う臨床試験。
- 腫瘍進行まで放射線療法を遅延する臨床試験。
- 高線量および低線量の放射線療法を比較する臨床試験。
未分化悪性星状細胞腫
未分化悪性星状細胞腫の治療法には下記のようなものがあります:
- 化学療法併用・非併用下で放射線療法と併用した手術。
- 温熱療法または新規送達法での放射線療法と併用した外照射療法についての臨床試験。
- 放射線療法後の新規抗がん剤および生物学的療法の臨床試験。
- 各種送達法での放射線療法と併用した化学療法の臨床試験。
神経膠芽腫
神経膠芽腫の治療法には下記のようなものがあります:
- 放射線療法と併用した手術。
- 放射線療法、化学療法放射線療法と併用した手術。
- 手術中に脳内に留置した化学療法の臨床試験。
- 放射線療法と同時に行われる化学療法。
- 温熱療法または新規送達法での放射線療法と併用した外照射療法についての臨床試験。
- 放射線療法後の新規抗がん剤および生物学的療法の臨床試験。
- 化学療法と新規送達法での放射線療法の臨床試験。
- 新規治療法の臨床試験。
乏突起神経膠細胞性腫瘍
乏突起神経膠腫の治療法には下記のようなものがあります:
- 通常放射線療法と併用した手術。
- 手術により完全に摘出されない腫瘍に対して化学療法併用・非併用下で手術と放射線療法を行う臨床試験。
- 1種以上の薬剤を用いた化学療法の臨床試験。
- 化学療法併用・非併用下で放射線療法と併用した手術。
- 1種以上用いた化学療法。
- 1種以上用いた化学療法を併用または非併用下での放射線療法。
- 新規治療法の臨床試験
混合神経膠腫
混合神経膠腫の治療法には下記のようなものがあります:
- 化学療法併用・非併用下で放射線療法と併用した手術。
- 温熱療法または新規送達法での放射線療法と併用した外照射療法についての臨床試験。
- 放射線療法後の新規抗がん剤または生物学的療法の臨床試験。
上衣系腫瘍
グレードI、グレードIIの上衣腫の治療法は、通常、放射線療法併用・非併用下で手術が行われます。
退形成性上衣腫の治療法には下記のようなものがあります:
退形成性上衣腫の治療法には下記のようなものがあります:
- 放射線療法を併用した手術。
- 手術後の放射線療法前、放射線療法中および放射線療法後に化学療法を施行する臨床試験。
- 化学療法および生物学的療法を併用または単独で施行する臨床試験。
髄芽腫
髄芽腫の治療法には下記のようなものがあります:
現在、米国で成人髄芽腫の患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのPDQ Cancer Clinical Trials Registryのサイトから確認してください。
- 手術および脳、脊椎への放射線療法の併用。
- 成功裡に治療することがより困難な腫瘍に対して手術と脳、脊椎への放射線療法を行う臨床試験。
- 化学療法の臨床試験。
現在、米国で成人髄芽腫の患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのPDQ Cancer Clinical Trials Registryのサイトから確認してください。
松果体実質細胞腫瘍
松果体実質細胞腫瘍の治療法には下記のようなものがあります:
- 化学療法併用・非併用下で放射線療法と併用した手術。
- 温熱療法または新規送達法での放射線療法と併用した外照射療法についての臨床試験。
- 放射線療法後の新規抗がん剤および生物学的療法の臨床試験。
髄膜性腫瘍
髄膜腫の治療法には下記のようなものがあります:
- 放射線療法併用・非併用下での手術。
- 手術により摘出できない腫瘍に対する放射線療法。
- 放射線療法を併用した手術。
- 温熱療法または新規送達法での放射線療法と併用した外照射療法についての臨床試験。
- 放射線療法後の新規抗がん剤および/または生物学的療法の臨床試験。
胚細胞腫瘍
中枢神経系胚細胞腫瘍の治療は、がん細胞の種類、腫瘍の部位、手術により摘出可能ながんかどうか、および他の要因により異なります。
現在、米国で成人中枢神経系胚細胞腫瘍の患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのPDQ Cancer Clinical Trials Registryのサイトから確認してください。
現在、米国で成人中枢神経系胚細胞腫瘍の患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのPDQ Cancer Clinical Trials Registryのサイトから確認してください。
頭蓋咽頭腫
頭蓋咽頭腫の治療法には下記のようなものがあります:
- 腫瘍を完全に摘出するための手術。
- 手術により可能な限り腫瘍を摘出した後の放射線療法。
再発性成人脳腫瘍
再発性成人脳腫瘍の治療法には下記のようなものがあります:
- 化学療法併用・非併用下での手術。
- 前療法中に用いられていない場合、化学療法併用・非併用下での放射線療法。
- 内照射療法。
- 化学療法。
- 新規抗がん剤の臨床試験。
- 手術中に脳内に留置した化学療法の臨床試験。
- 生物学的療法の臨床試験。
転移性脳腫瘍
単独の脳腫瘍の治療は一般的に手術し、放射線治療が行われる。
1つ以上の転移性脳腫瘍の治療は以下のようになります。
1つ以上の転移性脳腫瘍の治療は以下のようになります。
- 脳に対する放射線治療。
- 切迫した脳の大きな腫瘍や症状によっては手術治療。
(2008年09月更新)
※このがん情報は米国国立がん研究所で作成されていますので、日本の状況と多少異なる点もあります。それらについては医師にご相談下さい。
※このサービスは米国国立がん研究所(NCI、http://www.cancer.gov/)のがん情報の一部をNCIの承認の元に(財)国際医学情報センターの責任で翻訳、提供しています。
※無断転載禁ず。

